広報委員会発 PayPay株式会社 中山社長インタビュー企画を敢行

 

2020年1月29日水曜日。

明治学院大学小室広報課長、経済人会新枦広報委員長、そして現役の学生4名と共に、

東京にオフィスを構えるPayPay株式会社代表取締役の中山一郎社長を訪ねた。

中山社長は1994年に卒業した明治学院大学の卒業生である。

今回は明治学院大学広報課のご協力の元、現役の明学生4名による卒業生社長へのインタビュー企画と称して行った。

 

今や国内でも利用者が増える一方のキャッシュレスサービスをここまで右肩上がりに牽引してきたパワーの源は何だろうか、また学生時代にはどんな学生だったのだろうか。

学生たちの胸にも聞きたいことは山ほどあるようだ。インタビュアーである4名は、偉大な先輩を前に少し緊張した面持ちながらも、ハッキリとした口調で尋ね始めた。

 

 

~天邪鬼(あまのじゃく)~中山社長はそう表現したが、昔から人がやらない事をやりたい思考を持っていた。大学時代には当時まだマイナーであったラクロス部を選択しラクロスという競技自体を広めたいと感じていた。他にもゼミでの活動や海外での経験など「普通の学生だった」と語る社長のエピソードはなかなか普通では無い、と感じたのは私だけではないはずだ。

「面白かった」と言い切る大学時代を経て、25歳で社会に出て、現在50歳。いまの会社が10社目という話には驚いたが、多くのキャリア経験が現在の中山社長を形成してきた。

多くの社会人経験の中で、会社や組織の中での役割を全うする事よりも、自分で責任を持ち、何かを「変える側」に立ちたいと強く思うようになった。「人がやらない事をやってみよう」という中山社長の信条が掛け合わされ、今や誰もが知るサービスを運営する企業のトップに立っている。

 

中山社長は社員のモチベーションについてこう語った。「モチベーションは関係ない。大きな目標があり、それを共有した社員が各々で考え各所にアプローチしていく。事業が成長することが自分の成長と捉えている」。新たな発想には抵抗勢力がつきものだとも言うが、

上手くいくビジョンを常に描けているからこそ、その言葉に重みがあるのだろう。事業の成長無くして社員のやりがいや新たな展開も生まれてこない、という思いの表れであろうと感じた。社員は部下ではなく同志や仲間。そんなスタンスが中山社長の言葉一つ一つから伝わってきた。

 

そして、最後に話してくれた自責と他責についての言葉は学生にも強く刺さったようだ。

学校選びも仕事選びも自分で決めること。上手くいかなくても他人のせいではなく自分のせいである、と。一人の学生から「不安は無いか?」と聞かれた中山社長は即座に「無い」と言い切った。言葉の裏側には自分で決めるとは不安を抱えていても仕方がない、どちらにしても責任は自分にあるという強い気持ちがそう言い切らせているのだろう。

 

余談ではあるが、今の時代、高校生の大学選びや大学生の就職試験には親がついてくるケースが増えている。さらに言えば、本人よりも親が真剣になり、子供の進路を考えているという話もよく聞く。自分で決めることが後の将来、本人の自立を後押しすることになる。

中山社長の言葉を聞いていて、その思いを幅広い世代に届けていきたいと思った。

 

取材後の感想や表情からも、学生4名にとって間違いなく刺激的な一日になったようだ。

 

                             (記:広報委員会 堀江)

※取材の内容は「大學新聞3月号」や「白金通信 春号」でも取り上げる予定です。

掲載され次第、閲覧できる様にしていきます